“浪速のエリカ様”こと上西小百合衆院議員(34)が10日、大阪府議会本会議で開かれた学校法人「森友学園」の籠池泰典前理事長の参考人質疑を傍聴した。

 大阪維新の会、自民党、公明党の3会派が籠池氏に質問するのを傍聴した上西氏は「維新がどういう質疑をするのかを傍聴したかった。府議会でしなければいけないのは(小学校の)認可の経緯を明らかにすること。維新は司法の場で判断されるということに注目を向けようとし、一生懸命に(認可の経緯を)そらそうとしていた。すごく残念」と感想を述べた。

 上西氏は国会本会議欠席後の旅行疑惑で、15年4月に維新の党から除籍(除名)処分を受け、現在は無所属で活動している。「本来ならば百条委員会でやるべきこと。橋下さんは『すべて隠さずにやりましょう』だった。それが維新スピリットであり、原点だったと思う。それをすっかり忘れてしまって百条委員会も開かない」と古巣を痛烈に批判した。

 さらに「一番、残念だったのはあれほど籠池さんが松井さん(大阪府知事)にはしごを外されたと言われているのだから、もし松井さんに自分のやましいことがなければ、本来であれば、(府議会の参考人質疑の場に)お座りになってお聞きになるべきだった」と話した。

 また上西氏は維新側からの要請を受けて13年12月に森友学園が運営する塚本幼稚園を視察したと説明。「自分の考えとはかけ離れていたので、すばらしい幼稚園ですよとはアピールしなかった」と明かした。