元政策秘書の男性に「このハゲー」などの暴言を浴びせ、暴行を加えたなどと週刊新潮６月２２日号で報じられ、自民党を離党した豊田真由子衆院議員（４２＝埼玉４区）が１７日、フジテレビの報道番組「Ｍｒ．サンデー」に出演し「本当に申し訳ない思い」と謝罪した。暴行報道後、豊田氏は公の場に姿を見せておらず、テレビ出演も初めて。

　１５日に都内で行われたというインタビューに、まだ入院中とした上で「国民のみなさまに不快な思いをさせてしまった」とか細い声で語った。豊田氏は定番のピンクではなく、黒いスーツ姿で登場。少しやせ、茶髪も黒髪に戻し、短くしていた。時折涙を見せ「私なんか死んだ方がましなんじゃないかという思いで過ごしてきた」とも話した。

　暴言については「どうかしていたとしか思えない」、ミュージカル風の発言には「ふざけているわけではなく、次は何の苦情が来るのかなという恐怖、怖かった」と振り返った。男性の娘の生死に関わるたとえ話を持ち出したとの報道には「お嬢さんを脅したわけではない」と否定した。

　被害届を出され、埼玉県警が傷害容疑を視野に捜査している暴行疑惑について、「私が大変な乱暴して、すごく大けがをさせたような報道だが、そんなことはまったくない」などと反論。報道されたような暴言は、この時が初めてとした。一方、番組には男性も別に出演し、暴言は以前も以後もあったとした。

　豊田氏は今日１８日、地元の埼玉４区で、支持者への説明会を開く予定で、会見も行う見通し。次期総選挙に向けた意思表明もあるものとみられる。