公式戦29連勝の新記録を樹立した将棋の最年少プロ、藤井聡太四段(15)と小林健二九段(60)との王座戦予選が20日、関西将棋会館で始まった。

 年齢は45歳差。両者は8月15日の王位戦予選で初対局し、藤井が白星を挙げている。コバケンことベテラン小林は前回に引き続き、気合の羽織はかまの和服姿。藤井はスーツ姿で対局に挑んだ。

 小林は故板谷進九段の弟子で、藤井の師匠杉本七段の兄弟子にあたる。前回の対局では同門の大先輩の気迫を感じた藤井は「(対局後の)小林先生の言葉を聞いて東海地方に早くタイトルをもってきたいと思いました」と板谷一門の悲願を口にしていた。

 持ち時間は各5時間。夜には決着する見込み。