公式戦29連勝の新記録を樹立した将棋の最年少プロ、藤井聡太四段(15)が27日、大阪市の関西将棋会館で指された棋聖戦1次予選で竹内雄悟四段(29)を154手で破り、公式戦通算42勝目(6敗)を挙げた。両者の対戦は藤井の4戦4勝。

 攻守の激しく入れ替わる熱戦を制した藤井は「形勢が揺れ動いた場面がありましたが、最後の最後まで分からなかった」と振り返った。

 リベンジを誓っていた竹内は「いつも終盤でまくられている。少し間違えてしまった」と悔しそうに話した。

 棋聖戦の1次予選は持ち時間は各1時間。棋聖戦10連覇中の羽生善治棋聖(47)への挑戦者は、トーナメント方式の1次、2次予選を勝ち上がった棋士とシード棋士の16人で本戦を戦い、決定する。

 藤井の次戦は10月6日、朝日杯将棋オープン戦1次予選(関西将棋会館)で宮本広志五段と対局する。勝てば2次予選に進出する。「2次予選になれば強い先生と当たることもあるので、1歩1歩頑張っていきたいです」と意気込んだ。