小池百合子都知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」が、圧勝した7月の東京都議選後、初めて臨んだ地方選で惨敗した。13日、開票された東京都葛飾区議選(12日投票)で、都民ファは公認5人のうち4人が落選、当選はわずか1人だった。

 定数40に、59人が立候補。都民ファ公認の5人中、3人は小池氏が主宰する「希望の塾」の塾生で知名度も地盤も弱く、唯一の当選者は元区議だった。都民ファは、都議会以外の地方議会での勢力拡大を目指し、葛飾区議選に参戦。しかし、10月の衆院選で小池氏の「排除」発言が影響し、「姉妹政党」希望の党が大失速。今回も、そのあおりをもろに受けたといえる。小池氏は1度も応援に入らなかった。一方、自民党は16人中、12人が当選した。

 当初、都民ファの公認が内定しながら辞退して出馬した女性候補は当選。また、小池氏や都民ファと決別した音喜多駿、上田令子両都議が応援した候補2人も当選。有権者の「都民ファ」離れが、浮き彫りになった。都議会で第1党になった都民ファだが、今後影響力が低下する恐れもある。