将棋界最多の29連勝を達成した最年少プロ藤井聡太四段(15)は14日、名古屋市で指された朝日杯オープン戦本戦準々決勝で佐藤天彦名人(29)を破り、ベスト4に進んだ。公式戦でタイトル保持者と初対戦し、見事に勝利を飾った。以下は主な一問一答。

 -どのような将棋だったか

 藤井 少し序盤は苦しかった。難しい将棋でした。佐藤名人に勝つことができたのは自信になりました。

 -佐藤名人との初対局はどのような気持ちで挑んだのか

 藤井 名人と公式戦で対局できるのは光栄なこと。勝負の上では対等で臨もうと思っていました。

 -勝利について

 藤井 名人は将棋界で最も伝統のあるタイトル。保持されている佐藤名人と対戦して勝つことができたのは自分にとっても、とても大きなことだった。

 -これでベスト4進出。準決勝で、羽生善治竜王と対戦する

 藤井 羽生竜王は私が将棋を始めたころから第一線で活躍されてきた。子どものころからの憧れの存在。羽生先生と戦えるのはとてもうれしい。次局も公開対局になるので全力を尽くしていい将棋をお見せできればと思っています。

 -今回の勝利でタイトルの自信は芽生えたか

 藤井 幸運にも佐藤名人に勝利することができましたが、実力的にはまだまだ足りないところが多い。日々、感じています。しっかりと実力をつけた上でタイトルを目指していけたらと思っています。

 -地元での公開対局。今年の藤井四段自身が見てほしいところは

 藤井 終盤の一手違いが好きなので、そういうところを見ていただければと思います。