史上初の中学生五段誕生なるか!? 将棋の史上最年少プロ、藤井聡太四段(15)が今日2月1日、東京・千駄ケ谷の将棋会館で行われる順位戦C級2組9回戦で、梶浦宏孝四段(22)と対戦する。

 50人による変則10回戦で3人の昇級枠を争う同クラスで、藤井は現在8戦全勝と単独首位。今泉健司四段と佐々木大地四段が7勝1敗で追う。昨年6月の叡王戦でも下している梶浦に再度勝てば、最終10回戦を待たず、C級1組への昇級を果たす。

 同時に昇級規定を満たして即日、五段昇段となる。中学生でプロ(四段)になったのは過去に加藤一二三・九段(引退)、谷川浩司九段、羽生善治竜王、渡辺明棋王と4人いるが、いずれも中学在学中には昇段できていない。

 藤井は今年1月には、朝日杯準々決勝で佐藤天彦名人を撃破。2月17日の同準決勝では、羽生竜王と公式戦で初めて激突する。「経験を生かして、もっと強くなりたい」と口にする15歳が最速の昇級昇段を決め、注目カードに弾みをつける。