英王室の次男ヘンリー王子(33)と、米女優メーガン・マークルさん(36)は19日、ロンドン郊外ウィンザー城のセントジョージ教会で結婚式を挙げた。英王室男性と米国人女性の結婚は約80年ぶり。

 王室は式に合わせて、メーガン妃のウエディングドレスについて、初めて詳細を発表した。フランスの老舗メゾン、ジバンシィのアーティスィック・ディレクター、クレア・ワイト・ケラーさんのデザインだという。ケラーさんは英国人女性で、昨年5月に就任した。老舗ブランド、ジバンシィのデザインの責任者を、女性が担うのは史上初めてで、就任時にも話題になった。

 メーガンさんはアフリカ系の血を引き、離婚歴もある。式直前の親族をめぐるトラブルを含め、型破りな「メーガン妃」の誕生となった。一方、幼くして母ダイアナさんを失い、一時は人生を迷走した王子がやっとつかんだ幸せを、英国民全体が祝福した。【ロンドン=鈴木雅子通信員】