千葉県松戸市のベトナム国籍の小学3年生レェ・ティ・ニャット・リンさん(当時9)が昨年3月、殺害され遺体で見つかった事件で、わいせつ目的誘拐、強制わいせつ致死、殺人、死体遺棄の罪に問われた渋谷恭正被告(47)の裁判員裁判初公判が今日4日、千葉地裁で開かれる。初公判を翌日に控えた3日、長女を奪われた父レェ・アイン・ハオさん(35)が日刊スポーツの取材に応え「法廷で直接、自分で確認したい」と話した。

 渋谷被告の極刑を求め、ハオさんがベトナムや日本で集めた署名は、116万筆を超えた。昨年6月からインターネットを通じて始め、1月からは駅などで、直接協力を呼びかけてきた。先月、116万人分を千葉地検に提出した。今月26日まで、ホームページ(http://partime.biz/shike/)で受け付けている。ハオさんは、「私は極刑しかないと思っている。処罰ができないうちに、新潟でも同じような事件が起きてしまった。2度と起きないように願うだけでは、現実にはならない。行動で協力してほしい」と呼びかけている。