「紀州のドン・ファン」こと、5月24日に変死した野崎幸助さん(77)の55歳年下の妻が11日夜、約3日ぶりに和歌山県田辺市内の自宅に戻った。

 8日未明に外出したきりだった妻は、この日午後10時ちょうど、姿を現した。白の乗用車を自ら運転し、助手席に弁護士を乗せて帰宅。ぎこちない様子で駐車場に車を止めると、エンジンを止めた。ボンネットには緑と黄色の初心者マークが2枚。妻はすぐに降りようとはせず、おもむろにサングラスをかけた。あたりは真っ暗。身だしなみを整えると、車の外へ。報道陣から「どうして今日帰ってきたのか」と問われても、無言だった。

 妻が室内に入った後、弁護士が代わって報道陣に対応。弁護士は「今日ファクスでも送ったように、(夫人は)一般人でありますので、これ以上の取材はお控え下さい」と説明した。この日午前、弁護士から、妻や親族に対する取材について「慎重な対応」を求めるファクスが、報道各社に送信されていた。