サッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会で2大会ぶりの決勝トーナメント(T)進出に王手をかけている日本(FIFAランク61位)は今日28日、1次リーグ最終戦でポーランドと対戦する。引き分け以上で自力決勝Tを決め、1回戦ではベルギー(同3位)かイングランド(同12位)が相手となる。注目したのは試合観戦のお供にピッタリのビール。日本を含め3国とも生産国として有名だ。一足早いが相手を飲み干し、史上初の8強祈願だ!

 日本各地で気温30度以上を記録し、ビールがうまい! せっかくならW杯を機に、世界のビールを試してみてはいかが-。各国商品を扱う三越伊勢丹のソムリエやバイヤーに話を聞き、味の特徴、合う料理などを解説してもらった。

 ドイツとともに「ビール王国」と評されるベルギーには、約1200種類もあるとも言われる。日本橋三越本店と伊勢丹新宿本店で扱うのは5銘柄。

 「デュベル」は第1次世界大戦の勝利を記念し、1918年に生まれた。おいしくて飲み過ぎてしまうことから「悪魔」という意味の名前が付いた。日本協会認定ソムリエの秋山勇志リカーバイヤー(48)は「柑橘系の香りと香辛料のスパイシーさを感じる。ソーセージに合う」と説明した。

 「シメイ」はベルギー産で最も有名な銘柄の1つ。歴史的に修道院で製造している。倉友桐アシスタントバイヤー(28)は「麦の豊かな香り、苦みとコクが特徴でさわやか。キンキンに冷やさなくても味が楽しめる。ソースがしっかりとしたメインの肉料理などに合う」と解説した。

 イングランド産は伊勢丹新宿本店で3銘柄。特徴は「エール」という種類のビールが多く、ホップの華やかな香りとフルーティーな甘みがある。

 「オールド・トム」はアルコール度数8・5%と、ビールにしては高く、エールの特徴が強烈。「チョコ、こしょうみたいな風味がする。赤身肉などしっかりとした料理に合う」と倉友氏。「ワイルドビア」はスモークたるを使い、ビール自体に薫製の香りが付いていてウイスキーのよう。

 日本も負けていない。4大メーカー以外のクラフトビールも昨今、人気が高い。和歌山の日本酒酒造が造る「平和クラフト」、ネーミングが人気の秋田「いつもありがとう」、イングランドのブルワリーで醸造している三重の「ねこにひき」などが一押しだ。

 倉友氏は「世界から多く種類が入り、知的好奇心からコレクター精神で男女共にファンが増えている」と解説。のどごし以外の楽しみ方を知れば、新たなビールの世界にのめり込みそうだ。【三須一紀】