現役引退したマリナーズのイチロー外野手(45)最後の試合となった21日アスレチックスとの開幕第2戦(東京ドーム)で、日本テレビ地上波生中継の関東地区の平均視聴率が12・6%、瞬間最高視聴率が16・7%だったことが22日、ビデオリサーチの調べで分かった。

午後8時50分。7回無死二塁で回った第3打席だった。イチローがソリアーの変化球に見逃し三振に倒れた瞬間、テレビの向こう側でも多くのため息が漏れたようだ。瞬間最高視聴率となる16・7%を記録。日テレの地上波中継が午後7時から8時54分で、終了間際だったことも視聴率上昇につながったとみられる。

平均視聴率は12・6%で、20日開幕戦の8・3%から4ポイント以上、上昇。午後11時から試合終了直後を生中継した「news zero」は10・9%と、こちらも2ケタをマークし、20日の7・8%から伸ばした。

「zero」は、試合終了直後から引退会見まで、ほぼイチロー一色の報道となった。ただ会見は、イチローが話し始めた冒頭約1分で放送終了と、運に恵まれない部分もあった。

一方、BS日テレは試合終了までの放送予定を変え、サブチャンネルで深夜1時19分の会見終了まで生中継した。同編成局によると、イチローが試合後に会見すると発表された時点で放送延長を決断。スポンサーは事後了承を取る形を取る「異例」(同局)の対応となった。同局は「イチロー選手にとっても歴史的瞬間になると思っていた。いい形で皆様にお届けできたと思っている」と、地上波のフォローに成功し、手応えを感じている様子だった。