4月1日に女性棋士としては史上3番目に年少の12歳9カ月でプロ入りする上野梨紗さん(12)は、史上最年少の10歳0カ月30日で初段になる“同期”の仲邑菫さん(10)とともに26日、囲碁ナショナルチームの新メンバーに育成選手として加入することが決まった。

同日、都内の日本棋院東京本院で行われた、高尾紳路九段の囲碁ナショナルチーム新監督就任会見で発表された。上野愛咲美(あさみ)女流棋聖(17)を姉に持つ上野さんは「将来、女流タイトルを獲得できる棋士になりたい」と抱負を語った。

2歳下の菫さんについて聞かれると「菫さんは若いのに、すごく強い。負けないように頑張りたいです」とライバル心を吐露した。ただ会見に先立って行われた平成30年度合同表彰式を含め、初対面の菫さんとは終始、笑顔で会話を交わすなど早くも仲良しになった様子。「明るくてかわいい」と印象を語り、笑みを浮かべた。

また、菫さんより3歳、上野さんより1歳年上で新初段となる福岡航太朗さん(13)も、ナショナルチームに育成選手として加入が決まった。福岡さんは小学4年から6年まで韓国で修業した経験を持ち「世界で1番は中国、韓国になっている。世界の頂点に立ちたい」と日本囲碁界の復権を誓った。菫さんと上野さんについて聞かれると「菫さんは僕より3歳下。同期には年下が2人いる。負けないように頑張りたい」と闘志を燃やした。【村上幸将】