自由党は5日、衆院大阪12区補選(9日告示、21日投開票)に無所属で擁立することになった共産党の宮本岳志衆院議員(59=比例近畿)を推薦すると、発表した。

共産党の国会議員が、選挙に無所属で出馬するのは、初めて。共産党の志位和夫委員長は今月2日、各野党を回り、宮本氏を野党統一候補として支援するよう要請していた。

要請を受けた自由党の小沢一郎共同代表は同日の会見で、「現状は、他の野党がどういう形をとろうとしているか最終的結論は分からない。足並みをそろえるというのは、難しそうだと聞いているが、(自由党は党内の)みんなの意見を聞いた上で、最終的に決めようと思う」と、話していた。

事実上の共産党候補を、他の野党が推薦するのは、異例のことだ。

宮本氏は参院議員を経て、衆院議員4期目。国会でたびたび質問に立つなど、知名度もある。

衆院大阪12区補選には、自民党新人の北川晋平氏、日本維新の会新人の藤田文武氏、無所属の元衆院議員、樽床伸二氏も出馬を予定している。