全国の書店員が選んだ一番売りたい本「2019年本屋大賞」が9日、発表され、瀬尾まいこさんの「そして、バトンは渡された」(文芸春秋)が選ばれた。

父親が3人、母親が2人、4回名字が変わった17歳の女子高生・優子と、親たちが織りなす愛にあふれた家族小説。家族とは何か、幸せとは何かを問う作品だ。全国の書店員に囲まれ、写真に納まった瀬尾さんは「ああ書いて良かった」と話した。翻訳小説部門1位は「カササギ殺人事件」(創元推理文庫)、発掘部門「超発掘本!」は神山裕右氏の「サスツルギの亡霊」(講談社文庫)。