立憲民主党は17日、戦争による北方領土の奪還論に言及し、日本維新の会を除名処分となった丸山穂高衆院議員(35)に対する辞職勧告決議案を、17日中に提出する準備に入った。野党5党派と、立民に16日に共同提出を呼びかけている維新を加えた、計6党派による提出になる見通し。

一方、衆院議院運営委員会の野党筆頭理事を務める立民の手塚仁雄氏は、与党側の筆頭理事、自民党の菅原一秀氏と国会内で会談し、与党も共同提出に加わるよう呼びかけた。菅原氏は党内での協議を理由に、持ち帰った。

丸山氏への辞職勧告決議案をめぐっては、どの党が主導するかで膠着(こうちゃく)状態が続いていた。失言による辞職勧告が可決されれば、辞職へのハードルが下がることへの懸念があった。

一方で、丸山氏は衆院沖縄北方委員会の委員として、北方領土・国後島へのビザなし訪問団に参加し、北方領土の元島民に酔った状態で「戦争」を口にしていることから、「衆議院としてのけじめを示すべきだ」との声が出ていた。