28日午前7時40分ごろ、川崎市多摩区登戸新町の路上で、私立カリタス小学校(多摩区)のスクールバスを待っていた児童17人、大人2人の計19人が男に次々と刃物で刺された。小学6年の女児(11)と、別の児童の保護者の男性(39)が死亡し、3人が重傷。男は同市の岩崎隆一容疑者(51)で、児童らを襲撃後に自分で首付近を刺し、死亡が確認された。

事件現場の目の前のマンションに住む会社員男性(26)は、容疑者とみられる男が市バスのバス停前でグッタリと横たわっている姿を目撃したという。「全身血まみれで、黒っぽい服装にも血が染み込んでいました」と振り返った。別の会社員男性(69)は「血だまりの中にスキンヘッドで体格のいい男が倒れていて、最初は少しだけ動いていた」と話した。さらに「カリタス小のスクールバス運転手と思われる男性がバスの左後輪にあった長細い刃物を、バス停前のマンションの植え込みにポンと投げ込んでいた」と明かした。