皇嗣(こうし)秋篠宮ご夫妻は21日、ポーランドとフィンランドの公式訪問(6月27日~7月6日)を前に、赤坂御用地の赤坂東邸で記者会見した。皇位継承順位1位の皇嗣としての会見は、初めて。

延期となっている長女眞子さまと小室圭さんの結婚の見通しも問われたが、秋篠宮さまは「娘から話を聞いておりませんので、どのように今なっているのか、考えているのかということは、私は分かりません」と述べるにとどめた。令和の時代に入っても、おふたりの結婚問題が解決していないことをにじませた。

眞子さまと小室さんは17年9月、婚約内定会見を開いたが、その後、小室さんの母佳代さんと元婚約者の金銭トラブルが報じられた。秋篠宮さまは、昨年11月の会見で「今でも2人が結婚したいという気持ちがあるのであれば、やはりそれ相応の対応をするべきだと思います」と、小室さん側に対処を要求。「多くの人がそのことを納得し、喜んでくれる状況にならなければ、いわゆる婚約に当たる納采の儀を行うことはできません」と、「多くの人が納得し、喜ぶ状況」を婚約の条件にしていた。

秋篠宮さまの会見後、小室さん側は今年1月、金銭トラブルは「解決済み」とするコメントを発表したが、元婚約者側は反論、解決に至っていない。秋篠宮さまはこの日、小室さんに求めた「相応の対応」に関し「おそらく何かをしているのではないかと思いますが、具体的なことについては存じません」と慎重に言葉をつないだ。関係者によると、眞子さまの結婚の意思は変わっていないという。

秋篠宮さまは訪問に当たり「訪れる人たちとの交流を深めることができればと思っています」と述べた。