れいわ新選組の山本太郎代表は1日夜、れいわ遊説の「聖地」となったJR新宿駅西口に1人で現れ、「れいわが始まる」と題した「街頭記者会見」を開いた。

山本氏が街頭で演説するのは、参院選後初めて。報道だけでなく、一般の人からも質問を受ける方式で、以前から続けてきた独自のスタイル。議員給与のあり方やメディア論、深刻な日韓関係など幅広い質問が寄せられ、夜も気温30度近い蒸し暑さの中、1000人を超える人が2時間以上、耳を傾けた。

山本氏は冒頭、参院選で4億円を超える寄付が集まったことや、政党要件を満たす支持を得たことに謝意を示し、衆院解散・総選挙に持論を展開。「いつあるか分からない。野党をつぶすなら秋かもしれない」「冬、年明けが現実的なライン」と分析した上で「あなたが、支援を横に広げてほしい。やっとスタートラインに立てた。(政権を)仕留めに行こう」と、打倒安倍政権を宣言した。

「今の方が、議員だったころより忙しい」「(議員宿舎を出て)住まいはまだ決まっていない。超不安定です」と笑わせた上で、衆院選に向けた党の体制づくりを念頭に「時間ができる9月からは全国行脚する。しつこく回る」と述べ、衆院選は100人規模で戦う構えを重ねて示した。

10月から始まる消費税率10%増税を批判し「この国がやっていることは皆さんへのDVだ。血も涙もない。全員を救う気概で政治をやれ」と、政権に呼びかけた。「政治は選挙でダイナミックに変わる。選挙で選べるのは皆さんだ」と、衆院選での支持も訴えた。