立憲民主党の枝野幸男代表は5日、国民民主党の玉木雄一郎代表や衆院会派「社会保障を立て直す国民会議」の野田佳彦代表と国会内で会談し、立民の衆院会派への合流を要請した。通常国会での安倍政権の「不条理な国会運営」を挙げ、政権交代には「数の力を背景にした与党に対抗しうる強力な構えが必要」と認識。今月中旬までの回答を求めている。

枝野氏は会見で、玉木、野田両氏は「ありがたい」などと述べ、持ち帰ったと説明。社民党にも要請したが難色を示され、共産党には「総合的な判断」から、呼びかけなかったという。「参院選前からさまざまな模索や検討を行ってきた。それぞれの力を出せば、1+1は4にも5にもなる」と述べたが、先月の参院選で、れいわ新選組などが躍進し、既存野党は伸び悩んだ。次期衆院選への危機感が背景にあるとみられる。 枝野氏は従来、野党共闘に消極的だったが「基本姿勢は変わっていないが、こうした戦いが必要な局面に入った」と訴えた。