中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案をめぐり、政府に抗議する市民の大規模デモが続く香港で12日、市民数千人が香港国際空港のロビーに座り込むなど大規模な抗議活動を行った。

空港は同日午後5時15分(日本時間同6時15分)大規模なデモで深刻な混乱に陥ったため全てのチェックイン業務を停止すると発表。各国のメディアは300便以上がキャンセルになるとの見通しを相次いで報じた。

香港の英字新聞「サウスチャイナ・モーニングポスト」の電子版は、12日から続く空港での抗議活動が、激しさを増していると報じた。また、空港の混乱に怒る女性旅行者が、座り込みを行う群集から引き離された過程で、抗議者の1人がケガをしたと、抗議者が憤っているとも報じた。

空港側は観光客に対し、空港ビルから大至急、離れるよう通告した。