囲碁の最年少プロ、仲邑菫(なかむら・すみれ)初段(10)が15日、大阪市内で行われた「第9回阪急電鉄納涼囲碁まつり in大阪」に父の信也九段(46)とともに参加した。

イベントでは「一芸の天才の育て方」と題したトークコーナーがあり、父と娘の親子が“初共演”した。浴衣姿で登場した菫初段は、好きな勉強について「体育」と小声で返答。さらに司会者から「他にもありますか?」との質問には父の顔を見ながら“相談”し「社会も好き」を明かした。

対局後のインタビューでは口数の少ない菫初段だが、この日は父が横にいたこともあり、少し多め? 好きな食べ物は「青椒肉絲(チンジャオロース)」と明かした。

信也九段は娘のプロ入りについて「プロ棋士はたいへんな世界なので、あまり入ってほしくなかった。違う世界に行ってほしかった」と本音も。「天才少女」と言われることについて「娘は天才ではないと思う。ただ努力はしていると思います。それを継続してやってきた」とホメた。

イベントには父に続いて今春、プロ棋士になった高校2年の羽根彩夏(あやか)初段(17)、父の直樹九段(43)、母のしげ子初段(46)の親子も参加した。

司会者から具体的な目標として「何のタイトルを取りたいか」の質問に菫初段は「女流棋聖」と答えると、会場からどよめきが起こった。羽根初段は「3年以内には女流タイトルの1つか2つ、取りたいと思います」と宣言した。

午後4時からは「天才少女同士の一戦」と題して菫初段と羽根初段が特別対局を行う予定。