自民党の二階俊博幹事長は20日、東京都の小池百合子知事を支援する団体が都内で開いたセミナーで講演し、小池氏の政治手腕を評価した。

来年の東京五輪・パラリンピック直前に行われる都知事選に、再選出馬が確実視される小池氏に対し、自民党は対立候補擁立を目指すが、二階氏は小池氏が出馬した場合の支援を明言。この日も「私は小池氏に敬意を払っている1人だ」と、「反小池」をけん制。盟友関係を強調した。

二階氏は、自民党総務会長時代の小池氏を振り返り「まとめられるか心配されたが、総務会の猛者たちをピシャリと押さえた。まさに小池氏の政治力、手腕だだ」と指摘。また、自身が太いパイプを持つ中国を、来週小池氏が訪問することに触れ「側面からの支援を惜しまない。知事の訪中が成功なら、中国の観光客がどっとやってくる。その引き金を引く訪中だ」と、期待を表明。講演後は、小池氏とがっちり握手した。

二階氏に続いて講演した小池氏は「頑張れという内容を含む、すばらしい講演をたまわった。東京大会への準備をしっかりしていかなければ」と述べ、大会後を見据えた東京の長期戦略も「仕込んでいる」と述べ、2期目に意欲をにじませた。一方、来月の自民党役員人事は、二階氏の幹事長続投の是非が最大の焦点。二階氏の処遇が小池氏の再選戦略にも影響しそうだ。