2020年東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会は15日、暑さ対策などの検討状況を発表し、観客の競技会場へのペットボトルの持ち込みを1人1本に限り、可能とすると発表した。

今大会の特例措置として、1人1本750ミリリットルまでのノンアルコール飲料の持ち込みが可能となる。暑さ対策は輸送とともに、重要課題な1つ。過去は安全対策の観点から禁止されており、持ち込み可能は大会初となる。

また、水筒の持ち込みも認めるものの、持ち込み基準を検討する。凍らせたペットボトルについては凶器にもなり得るため、どこまで凍らせたものを持ち込めるかなど、今後細かく検討していく。組織委はパートナー企業と協議を続けた結果、ペットボトルの持ち込みが可能となった経緯について「熱中症にならないために必要との共通認識があった」とした。

また、組織委は750ミリリットルまでという基準について「500ミリリットルがメジャーだが、1割増量などのペットボトルもあり、現場で600ミリリットルはダメなのかといったことにならないようにするためです。1リットルは大きいので現状では難しい。警備などの調整の結果です」と説明した。【近藤由美子】