囲碁の最年少プロ、仲邑菫(なかむら・すみれ)初段が12日、大阪市の日本棋院関西総本部で打たれた第59期十段戦予選Bで小松大樹三段(29)に敗れ、国内棋戦で男性棋士の連勝記録が7でストップした。通算成績は14勝6敗。

年齢差は19歳。中盤からリードを奪われた仲邑が国内の男性棋士から初めて黒星を喫した。202手までで白星中押し勝ち。終局後は、少し風邪気味の仲邑はマスクをつけたまま、無言。目をうるませ、悔しそうだった。公式戦では11月の十段戦予選から白星を続けた公式戦の連勝も「5」でストップした。

小松の父は英樹九段、母は英子四段。仲邑の父は信也九段。ともにプロ棋士を父に持つサラブレッド対決だった。小松は「他の棋士と対局するときの気持ちと変わりなく打ちました」と話した。