東京都目黒区の船戸結愛ちゃん(当時5)虐待死事件で、懲役8年の1審判決を受けた母親優里被告(27=控訴中)が今日7日、「結愛へ 目黒区虐待死事件母の獄中手記」(小学館)を出版する。

懲役13年が確定し、服役中の元夫・雄大受刑者の「ご機嫌をとることでしか結愛と自分を守ることができなかった」という優里被告は「みんな私がバカだから」と振り返り、拘置所のラジオで千葉県野田市の栗原心愛さん(当時10)虐待死事件を知ったときのことを「私と同じような母親がまた子供を見殺しに。きっと夫の顔色にびくびくし、夫の機嫌を取ろうとしていたに違いない。私もそうだったから」と記した。

優里被告は結愛ちゃんに170もの傷があったことを知らなかった。雄大受刑者については「いつどこであんなに結愛の体にアザを作ったの」「私を家から追い出して一体何をしていたの」と、聞くことができず、法廷でも明かされることのなかった問いをぶつけ、結愛ちゃんは「相棒」や「科捜研の女」が好きだったという意外な一面も記している。