新型コロナウイルスの感染拡大が、日本のアニメ業界を直撃している。近年、テレビアニメの制作本数の増加から海外、特に中国のスタジオに作画などの制作を委託する制作会社が増加。その中、コロナウイルスの影響で中国への物資の送付や人の往来が難しくなり、制作に支障が出ている。

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中国では30年ほど前から民放で日本のアニメが放送され、現在は配信もされておりファンが多数いる。

中には作品に傾倒しキャラクターの精神性、造形にまで踏み込んだコスプレに励むファンが登場。容姿が美しい女性コスプレイヤーは中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」に約70万ものフォロワーを持っている。

日本の企業も、アニメへの理解が深い上、容姿端麗で、ギャラが日本人より安い中国人コスプレイヤーに注目している。日本の関係者は「宿泊費、往復交通費を出しても日本人より格安だから」と説明。今年に入ってから、人気コスプレイヤーと人気を集めそうな若手コスプレイヤーを中国から招聘(しょうへい)し、撮影会を行う企画が進行していたが、新型コロナウイルス感染拡大でビザが取れない状況だという。関係者は「発表のめどが立たない」と頭を抱えた。