政府が、新型コロナウイルスに関する一部報道に対し、SNSで反論を行っていることについて、野党が9日の参院予算委員会で批判した。

やり玉に挙げられているのはテレビ朝日系の情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」など。国民民主党の伊藤孝恵議員は、省庁側の対応が「リスクコミュニケーションの失敗」に当たるとした上で、厚労省が1度ツイートで指摘した内容を番組側から反論され、訂正したことなどに言及。厚労省をはじめ、所管官庁の役人は、新型コロナウイルスの対応など本来の仕事で多忙を極めているだけに「(反論のツイートは)役所が行うものではない。役所ではなく、政治家が違うと言えばいい」と、違和感を唱えた。

安倍晋三首相は「情報は正確なものでなければならない。誤解を招きかねないというもの対し、政府側が発信した」と説明。「(情報が)間違っているかどうかは、所管官庁しか明らかにできない。そういう観点からの発信だと思う」と主張した。

官邸の指示を受けて、各省庁が発信しているのではないかとの問いには「(内閣)広報室と各省庁で行っている」として、否定した。