将棋の最年少プロ、藤井聡太七段(17)が9日、大阪市の関西将棋会館で指された第46期棋王戦予選7組の準々決勝で出口若武四段(24)に107手で敗れ、本戦トーナメント(T)進出を逃した。

終盤にリードを広げられた藤井は「苦しい展開を強いられてしまった」と悔しそうに振り返った。前期は、同棋戦の予選決勝で都成竜馬六段(30)に敗れ、本戦Tへ進出できなかった。2期連続で本戦入りを逃したが「対局は続きますので、切り替えていきたい」と話した。

対藤井戦は過去4戦全敗だった出口は「ちょっと序盤の有利さをつなげられたのかも。ずっと負けていたので、勝ちたいなという思いがあった」と初勝利を喜んだ。