静岡大教育学部の小林明子教授と県舞台芸術センター(SPAC)が共同で制作した動画が、話題を呼んでいる。新型コロナウイルス感染防止を親子で楽しみながら学ぶために「健康戦士コロタイジャー」の動画を公開。主人公は「コロナ」を「退治」するという意味で命名し、悪役の「コロナ」を倒すための戦い方などを紹介している。

現在公開されている動画では、正しい手洗いの仕方や、密集、密閉、密接の「3密」を避けるように分かりやすく説明している。小林教授は「子どもたちにとって、ヒーローはあこがれの存在。ヒーローが適切な知識を教えることで、子どもたちも主体的にやりたくなることを願って作りました」と強調した。

また、英語など多言語の字幕がついていることも特徴の1つ。日本だけでなく、世界中で苦しんでいる子どもたちに発信している。学校の登校日に教室で活用できるように、今後は紙芝居形式と、教師向けの授業案を作成する予定。小林教授は「既に教材として使ってくれている学校もあります。今は大変な時期ですが、動画を見て、楽しく学んでほしい」と訴えた。【神谷亮磨】