朝陽を浴びたネコヤナギの白い繊毛が輝いて見える。ふわふわした猫の尾のような姿がかわいらしい。長野県王滝村の自然湖周辺には、ネコヤナギが自生している。4月中旬とはいえ標高900メートルほどの山村では、日が暮れると冬用の上着が欠かせない。山の中には餌となる物が少ないのか、ニホンザルの群れがしきりにネコヤナギを食べている。

ネコヤナギは河川等の水辺で見られる。名前にヤナギが付くようにヤナギの一種だ。ふわふわした白い繊毛が花で、見た目が猫の尾に似ている事から名前が付いた。まだ肌寒い時期から芽を膨らませ花を咲かせる事から、春を告げる植物として知られている。

ネコヤナギの花言葉は「自由」、「思いのまま」、「開放感」、「努力が報われる」などがある。猫をほうふつさせるものが多いが、「努力が報われる」は寒さの厳しい時期を耐え、花を咲かせる姿に由来する。感染拡大の影響で、いまだに自粛生活が続く。ネコヤナギの花言葉のように「努力が報われ」、「開放感」のある「思いのまま」で「自由」な生活に戻れる事を願うばかりだ。【滝沢徹郎】