米経済誌フォーブスが4日、毎年恒例の「世界で最も稼ぐ著名人」番付リストを発表し、新型コロナウイルス感染拡大の影響でコンサートが中止されるなど大きな影響を受けたアーティストの多くが、トップ10から下落したことが明らかになった。

昨年6月から今年5月末までの収入が最も多かったセレブは、自身が手掛ける化粧品ブランドの株式51%を売却して巨額の利益を得たモデルで実業家のカイリー・ジェンナーで、年収は5億9000万ドル(約640億円)。2位はラップ歌手カニエ・ウエストの1億7000万ドルで、収入の大半は自身が手掛けるスニーカーブランド「イージー」のアディダスとのコラボレーションによるものだという。

また、1億630万ドルでテニス選手としては初となるランキング入りを果たしたロジャー・フェデラーが3位となり、4位は1億500万ドルのクリスティアーノ・ロナウド(ユベントス)、5位は1億400万ドルのリオネル・メッシ(FCバルセロナ)と、スポーツ選手が並んだ。

昨年、1億8500万ドルで首位だった歌手テイラー・スウィフト、1億1100万ドルで5位だったエド・シーランら人気アーティストは、いずれもトップ10入りを果たせなかった。アーティストでは、ウエストに次いで稼いだのは8100万ドルの収入があったエルトン・ジョンの14位だった。俳優で最も稼いだのは、10位にランクインしたドウェイン・ジョンソンの8750万ドルという結果となっている。

同誌によると、今年は新型コロナウイルスの影響で上位100人の総収入額が4年ぶりに減少し、昨年よりも2億ドル少ない61億ドルだったと伝えている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)