米ニューヨークの5番街にあるトランプタワー前の路上に9日、黒人差別に抗議するスローガン「Black Lives Matter(黒人の命は大切だ)」の巨大文字が描かれた。

米メディアによると、文字はボランティアらによって、約50メートルにわたり黄色で描かれた。トランプ大統領と対立し、企画を推進したデブラシオ市長も作業に参加した。

トランプ氏は、白人警官による黒人男性暴行死事件で再びクローズアップされたこのスローガンを「憎悪の象徴だ」と批判。ティファニーなど高級ブランド店が並ぶ通りでの計画に対しても、ツイッターで「美しい通りを侮辱するものだ」と非難していた。デブラシオ氏はこの日「我々は何も侮辱していない。5番街を解放している」と反論した。

首都ワシントンのバウザー市長も、ホワイトハウス前の通りの名前をこのスローガンに変え、路面に巨大な文字を描かせていた。