今回も突然の辞意表明だった。安倍晋三首相(65)は28日、官邸で会見し、辞任を表明した。持病の潰瘍性大腸炎が悪化し、国民の負託に応えられなくなるのを避けたかったという。病院を受診した24日に決断。新型コロナウイルス対策もまだ途中。葛藤があったと目を潤ませた。
<第2次安倍政権の主な歩み>
▼2012年12月26日 第2次安倍内閣発足
▼13年7月21日 参院選で自民党圧勝。衆参両院のねじれ解消
▼9月8日 20年東京五輪・パラリンピックの開催決定
▼12月4日 国家安全保障会議(NSC)発足
▼6日 「特定秘密の保護に関する法律」が成立。同13日に公布
▼26日 第2次内閣発足1年となる同日、靖国神社参拝
▼14年4月1日 消費税率8%に引き上げ
▼5月30日 内閣人事局が発足
▼7月1日 集団的自衛権行使容認を閣議決定
▼10月20日 政治資金疑惑で小渕優子経済産業相が辞任
▼同日 自身のイラストなどが入ったうちわを選挙区内で配布した問題で松島みどり法相が辞任
▼11月18日 記者会見で消費税10%への増税の延期と衆院解散を表明
▼12月14日 衆院選で与党勝利
▼24日 第3次安倍内閣発足
▼15年2月23日 献金問題で西川公也農相が辞任
▼8月14日 戦後70年談話を閣議決定
▼9月8日 自民党総裁選、無投票再選で2選
▼9月19日 安全保障関連法成立
▼12月28日 慰安婦問題で最終的かつ不可逆的な解決を確認した日韓合意
▼16年1月28日 金銭授受問題で甘利明経済再生担当相が辞任
▼5月26日 三重県で伊勢志摩サミット
▼6月1日 記者会見で消費税10%への増税を19年10月に再延期を表明
▼7月10日 参院選で与党勝利
▼17年2月 森友問題が報じられ野党が追及開始
▼3月 加計学園問題を野党が追及開始
▼4月26日 東日本大震災をめぐる不適切発言で今村雅弘復興相が辞任
▼5月3日 憲法改正について「20年に施行したい」とビデオメッセージで表明
▼6月15日 共謀罪の趣旨を盛り込んだ改正組織犯罪処罰法が成立し、7月11日に施行
▼7月2日 東京都議選、自民党、議席数半減以下の惨敗
▼28日 自衛隊「日報隠蔽(いんぺい)問題」の責任を取って稲田朋美防衛相が辞任
▼10月22日 衆院選で自民党圧勝
▼11月1日 第4次安倍内閣発足
▼12月8日 天皇陛下(現上皇さま)の19年4月30日の退位を閣議決定
▼18年2月27日 健康問題で江崎鉄磨沖縄北方担当相が辞任
▼3月 財務省が森友学園決裁文書改ざん発覚
▼6月4日 財務省が森友学園決裁文書改ざんの調査報告書発表
▼29日 働き方改革関連法が成立
▼9月7日 自民党総裁選告示、同20日に連続3選
▼10月25日 約7年ぶりに中国公式訪問
▼12月8日 外国人労働者の受け入れを拡大する改正出入国管理法が成立
▼14日 米軍新基地建設めぐり、埋め立て土砂投入を強行
▼19年4月1日 「平成」に代わる新元号を「令和」に決定
▼10日 東日本大震災の被災者の気持ちを傷つける発言をしたとして桜田義孝五輪相が辞任
▼30日 天皇陛下(現上皇さま)退位
▼5月1日 天皇陛下即位。改元
▼13日 桜を見る会問題が表面化
▼6月12日 日本の首相としては41年ぶりにイランを訪問
▼28、29日 G20大阪サミットを開催
▼7月1日 韓国への輸出管理強化を発表
▼21日 参院選で与党勝利。改憲勢力3分の2割れ
▼10月1日 消費税率10%に引き上げ
▼18日 中東への自衛隊派兵の可能性を検討
▼25日 公職選挙法が禁じる寄付をしていた疑惑で菅原一秀経済産業相が辞任
▼31日 妻の河井案里参院議員の選挙運動を巡る週刊誌報道を受け河井克行法相が辞任
▼11月13日 20年度の「桜を見る会」の中止を発表
▼20日 首相の通算在職日数が憲政史上歴代1位に
▼20年2月25日 新型コロナの感染拡大防止を目指す基本方針を決定
▼3月14日 新型コロナ特措法の成立・施行
▼24日 東京五輪1年延期決定
▼4月1日 布マスク2枚を全世帯に配布すると表明
▼7日 新型コロナウイルスで7都府県に緊急事態宣言を発令。16日には全国に拡大。6月25日、解除
▼8月17日 首相が日帰り検診
▼24日 再受診
▼28日 首相が辞意