恒例の都道府県魅力度ランキングが14日、発表され、昨年まで7年連続最下位だった茨城県が最下位を脱出し、過去最高の42位に躍進。大井川和彦県知事が「首都圏の近接性、サイクリングやキャンプ等のアウトドア環境の優位性など、ウィズコロナ時代の新しい生活様式に合った魅力の発信を強化し、皆さんがワクワクするような『魅力度ナンバーワン』の県を目指していきたい」と喜びのコメントを発表した。

ランキングを発表しているブランド総研によると、茨城県は「とても魅力的」と回答する人が2・3%から5・0%に倍増。巣ごもり生活でスーパーに買い物に行くようになった層が茨城の豊かな農産品に触れたり、テレビを通して渡辺直美ら出身タレントに接し、認知度、情報接触度を高めたとみられるという。

ランキングは今年で12回目で茨城県は12年(46位)を除き最下位。このため、「47位の県? 上等でございます なめんなよ いばらき県」「のびしろ日本一。いばらき県」などのキャンペーンを展開。18年には「営業戦略部」を立ち上げて県を挙げて魅力度向上に取り組んでいた。今年7月には「いばらきビリ県脱出連絡会議」も発足している。ただ、ブランド総研は「コロナの影響があるだけに、来年以降は楽観できない」と話している。

最下位は栃木県。日光、那須を中心とした「観光」、宇都宮のギョーザなど「外食」がコロナでマイナスになった。魅力度トップは北海道で12年連続1位。