将棋の第70期王将戦挑戦者決定リーグ4回戦、藤井聡太2冠(王位・棋聖=18)対佐藤天彦九段(32)戦が29日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」が行われた。

対局は後手の藤井が、中飛車を採用して意表を突いた佐藤に落ち着いて対応し、リーグ初勝利を挙げた。残留に向けて大きな1勝をもぎ取った。

今期は羽生善治九段(50)豊島、永瀬拓矢王座(28)に3連敗。渡辺明王将(名人・棋王=36)への挑戦権争いから脱落、年度内の3冠獲得も消滅した。4連敗となれば負け越しが決まり、陥落の危機すらあった。7人総当たりのため、ほかのメンバーの成績にもよるが、残留には、残り2局の連勝がまず必要になる。

11月2日には広瀬章人八段(33)と対戦する。