東京都の小池百合子知事(68)は20日、都庁で定例会見を行い、自身がミャンマー語で在留外国人に新型コロナウイルス感染予防を徹底するピーアール動画を公開した。現在の東京都の残留外国人数は約54万人。現在、東京都公式動画チャンネル「東京動画」で英語、中国語、ベトナム語などで動画を作成、公開している。これで、都内在留上位10カ国に対応する母国語の「新型コロナウイルスに関する知事メッセージ」を網羅した。同知事は会見で「今日はミャンマー語をご披露させていただきます。クリスマスなどイベントもあるので『優しい日本語』(バージョン)を含めて、残留外国人の方にもしっかり届くようにしていきたい。国によって食事の取り方などの習慣も違う。手でお食べになる場合もありますし」。今月27日には都内の160カ国や地域の大使らを招待し、感染症対策の説明や拡大防止への協力呼びかけを行う意向も示した。

東京都はこの日、新型コロナウイルスの感染者が新たに522人報告されたと明らかにした。2日連続の500人台となり、過去最多だった19日の534人に次いで2番目の多さ。累計は3万6778人となった。同知事も「明日(21日)からは3連休で、遠出や外食の機会もある。『5つの小(こ)』など基本を徹底していただくことに尽きる。検査数が増えていますので、新規陽性者数は増えるかもしれませんが、重症者数を抑えることが何よりも重要」と呼び掛けた。【鎌田直秀】