大阪府の吉村洋文知事(45)が3日、府庁で取材に応じ、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、独自基準「大阪モデル」で非常事態を示す「赤信号」を初めて点灯させる方向で検討していることを明かした。同日夕、対策本部会議を開き、決定する。

吉村知事は「医療体制が逼迫(ひっぱく)している。とくに重症者病床の医療体制が非常に逼迫している」と強い危機感を示した。

大阪モデルの赤信号の基準は重症者向けの病床使用率は70%を超えた際に点灯するが、2日時点で63・6%。吉村知事は「現時点では70%に達していないが、重症者の増え方、病床の逼迫の度合い、大阪モデルの赤信号をつけるべきかどうか、本部会議で最終判断をしたい」と強調した。