「半沢直樹」シリーズで知られる作家の池井戸潤氏(57)が23日、個人事務所のツイッターを更新し、三菱UFJ銀行が、半沢淳一取締役常務執行役員(55)を頭取へ昇格させる人事を固めたことについて「同じ半沢同士、日本の金融界に新風を吹き込んでいただきたいものです」と期待を寄せた。

一方で「三菱UFJ銀行の半沢淳一新頭取は、同期入行ではあるものの、ほとんど面識のない方です」と説明。その上で「ご本人も否定されていますが、半沢直樹のモデルではありません」と、半沢常務が「半沢直樹」シリーズの主人公・半沢直樹のモデルではないことを、改めて強調した。

さらに、池井戸氏は「また他にも半沢直樹のモデルだという方がいらっしゃるようですが、すべて違います。半沢直樹はあくまで想像上の人物で、『やられたら、倍返し』をモットーとする銀行員にモデルは存在しません」と続けた。

そして「ちなみに、『半沢』という名字は、敬愛する知り合いの名前をもじったものです。小説を書く上で、登場人物の名前を考えるのは楽しい作業のひとつですが、『半沢直樹』という名前は特に気に入っています。」と続けた。

ツイートの最後で、個人事務所の関係者は「各所から問い合わせをいただいておりますが、先ほど池井戸がコメントしましたとおり、#半沢直樹にモデルはおりません。そういった記事がありましたら、それらは全て、池井戸への取材なしで書かれたものです。どうぞよろしくお願いいたします。」(コメントは原文のまま)と、半沢直樹にモデルはいないことを、重ねて強調した。