政府による緊急事態宣言の再発令後、初の週末を迎えた東京・渋谷には9日、多くの人が訪れた。

ダンスレッスンに通いに来たという女性(20代)は「2週間前にも渋谷に来ましたが、宣言が出ても、人の多さは変わらない印象ですね。距離を取るなどは心掛けています」と語った。都は不要不急の外出自粛を呼び掛けているが、友人とカフェで勉強をしにきたという男子高校生(18)は「(外出は)罪悪感はあるけど、特に行動の制限はしていない」と話した。

学校から帰宅途中という制服姿の女子高校生(17)は「友達と『(緊急事態宣言でも)休校しないんだね』とか話します。電車に乗って同じ教室に集まったら意味がないと思う」と不安を口にした。3カ月ぶりに友人と遊ぶ約束で渋谷に来た埼玉県坂戸市の男子高校生(18)は「人が多くて怖い部分はあるが、家に居すぎても気持ち的に暗くなってしまうので出かけてきました」と話した。【沢田直人】