将棋の第14期朝日杯オープン戦の本戦トーナメント(T)準々決勝、藤井聡太2冠(18)対豊島将之竜王(叡王=30)戦が17日午後、名古屋市内で始まった。藤井は豊島に17年8月の初対局から公式戦6戦全敗。同棋戦で2年ぶりの優勝を目指す藤井に難敵が立ちはだかる。

振り駒の結果、豊島が先手に決まった。午後2時、お互いに深々と一礼し、対局を始めた。豊島は飛車先の歩を突いた。藤井は飛車先の歩を突き返した。戦型は角換わりとなった。

豊島はこの日午前の本戦T1回戦で飯島栄治七段(41)に91手で快勝し、ベスト8に進出した。藤井は同1回戦で安定した指し回しを見せ、大石直嗣七段(31)を132手で下した。

同棋戦は持ち時間各40分の早指し戦。棋士と女流棋士、アマチュアが参加し、1次予選、2次予選、本戦とすべてトーナメントで優勝を争う。持ち時間を使い切ると1手1分未満の早指し戦となる。本戦を戦うのはシード8人を加えた16人。決勝は2月に行われる。