米国史上初めて女性の副大統領に就任したカマラ・ハリス副大統領(56)は、20日の大統領就任式で、青紫色のコートドレスを身にまとった。

米メディアなどによると、ハリス氏がこの日、身につけたのは、米国の若手黒人デザイナー、クリストファー・ジョン・ロジャーズ氏のデザインだという。ハリス氏は黒人初の副大統領でもある。

米国の新進、若手デザイナーの服を着る選択は、ファーストレディー時代に同様にファッションリーダーになった、オバマ元大統領のミシェル夫人と同じスタイルだ。トランプ前大統領夫人のメラニアさんは、シャネルなど高級ブランドを身につけることも多かった。

ハリス氏はすでに、新しいファッションリーダーとして、身に着けるアイテムがたびたび話題になっている。昨年の大統領選期間中には、日本人の大丸隆平氏が手掛けた「オーバーコート」のパンツスーツを着たほか、勝利宣言の際には、米老舗ブランド「カロリーナ・ヘレナ」の白いスーツが、話題になった。

この日青紫色を選んだのは、米民主党のイメージカラー青と、米共和党のイメージカラー赤を混ぜ合わせた色が紫であることを意識し、服で「分断から融和」というバイデン政権のテーマを訴えたのではないかとの見方が強い。

ロジャーズ氏は20日、自身のインスタグラムに、コートドレス姿で夫のダグラス・エムホフ氏とともに手を振るハリス氏の写真を投稿。「副大統領、ありがとうございます。このような歴史的瞬間の一部分にでもかかわることができて、誇らしいです」とつづった。

一方、バイデン大統領が着ていたスーツは、米ブランド「ラルフ・ローレン」だったという。