将棋の藤井聡太2冠(王位・棋聖=18)が2年ぶり3回目の優勝を目指す、「第14回朝日杯オープン戦」準決勝の渡辺明名人(棋王王将=36)戦が11日午前10時から、東京都千代田区「有楽町朝日ホール」で始まった。本来なら公開対局となるはずが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今回は無観客での開催となった。
振り駒の結果、歩が3枚出て先手は渡辺で先手2六歩、後手藤井後手8四歩と、お互いに飛車先の歩を突いた。事実上の決勝といっても過言ではないこのカード、過去の対戦成績は藤井が4勝1敗でリードしている。一昨年の朝日杯決勝で初めて顔を合わせた時は攻めのチャンスを逸した渡辺に対して、藤井が仕掛けて押し切り、18年に続いて連覇を達成した。さらに昨年の棋聖戦5番勝負でも藤井が3勝1敗で、史上最年少17歳11カ月手の初タイトルを果たしている。
渡辺は王将戦7番勝負と、棋王戦5番勝負の防衛戦を掛け持ちしている。6日に行われた棋王戦第1局では、挑戦者の糸谷哲郎八段(32)に敗れた。この棋戦は第6回を制しており、準優勝も3回ある。
藤井は9日に順位戦B級2組で9連勝し、B級1組昇級を決めたばかり。勢いに乗る。持ち時間各40分の早指し戦で、どちらに運があるか?
もう一方の準決勝は、三浦弘行九段(46)対西田拓也四段(29)戦。振り駒で歩が3枚出て先手となった三浦が先手7六歩、後手西田後手3四歩と、こちらはともに角道を開けて始まっている。
終局は同日お昼ごろの見込み。準決勝の勝者は、同日午後2時開始予定の決勝へと進出する。

