丸川珠代五輪相(50)が2日、閣議後の会見で、東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長(56)がこの日開催される組織委の理事会で、女性理事10人程度を加え、女性の割合を40%に引き上げることを提案することに触れ「心からのエールを送りたい」と話した。

橋本氏は2月18日に組織委会長に就任。改革案として、女性理事の比率を40%以上に引き上げる方針を打ち出していた。五輪相就任直前まで組織委理事を務め、現在は男女共同参画及び女性活躍も担当する丸川氏は「よくぞこれだけ早い段階で、きちんと動いてくださった。できるご支援は何でもしていきたいと思っています」と、政府のバックアップも約束した。

また、丸川氏は橋本氏が無観客での開催を想定していないと一部の取材で答えたことについて「橋本会長のお気持ちとしては、東京都と国でしっかり感染対策をやってくれるものと期待しているとのメッセージだと受け止めている」と推測。政府としては「まず感染対策を万全にして、国民の皆さまに安心安全に大会ができるなと確信を持っていただけることが重要だと思っている」とした。

また、国内と海外からの観客を分けて検討すべきかどうかについて「先を見通すのは難しいと思いながらも、国民の皆さまの理解を得て、大会を進めるという観点から、分けて考えた方がよいのでは思っています」との見解を示した。【近藤由美子】