後藤田VS自民党徳島県連の身内バトルが過熱している。自民党徳島県連の山口俊一会長(元沖縄北方担当相)は17日、党本部を訪れ、次期衆院選で後藤田正純衆院議員(徳島1区)の非公認を求め、申し入れ書を提出した。同書には県議会の最大会派「県議会自民党」の24人全員が署名。後藤田氏がSNS上で飯泉嘉門徳島県知事や県議会を「なれ合い関係にあり、責務を果たしていない」などと批判したことに「うそとでたらめにまみれた言動」と後藤田氏を猛批判した。

これに対し、後藤田氏は記者会見で、申し入れ書について「理由も伺いましたが、まったく理由になっていない」と一蹴。「このコロナ禍で県議会と知事の宴会が与野党ともに開催された。恥ずべきこと。県議会ではコロナ対策委員会が3月以降、1度も開かれていない」などと真っ向から反論を繰り返した。

県連側は、過去に後藤田氏の「東日本大震災時における不倫報道」、「結婚詐欺による訴訟報道」などを挙げて糾弾したが、後藤田氏は「2年前の知事選のおそらく仕返し的な、選挙妨害だ」と徹底抗戦の構え。

後藤田氏は党本部の幹部から「現職優先」のお墨付きを得ているとして「自民党の公認候補として頑張っていきたい。今の知事が(次期衆院選に)出られるのであれば、吐いたつばは、のみ込まず、しっかりと戦おう」と、挑発的に語るなど、お家騒動が収束する気配はない。後藤田氏は当選7回。大叔父は後藤田正晴元官房長官で、妻は女優の水野真紀。