出版大手「集英社」のジャンプコミックスで大人気の漫画「ONE PIECE」99巻、「呪術廻戦」16巻、「SPY×FAMILY」7巻、「怪獣8号」3巻が6月4日、同時発売する。9日には「別冊少年マガジン」(講談社)の「進撃の巨人」最終巻の34巻の発売日が続き、6月は当たり月となった。書店は特設スペースを設けたり、店員を増員するなど、熱く盛り上げる。

渋谷のある大手書店では、入り口付近の手に取りやすいところに、呪術廻戦の特設スペースを“領域展開”。新巻コーナーにも他の作品と併せて平積みする。担当者は「アニメ化して人気を集めた呪術廻戦は、王道のワンピースと同じように安定して売れるようになった」と明かした。

品ぞろえに定評があるJR品川駅構内の三省堂書店品川駅店は4日に向け、新巻の発売を知らせる看板を店頭に設置。十分な在庫を確保したといい、担当者は「『鬼滅の刃』が盛り上がっていた時、他の店では売り切れがあっても販売を続けることができた。今回もご購入いただけると思います」とアピールした。

池袋の大手書店では、コミックを担当する店員を1~2人増員する。担当者は「新巻コーナーは補充の対応に追われそうです」と語った。呪術廻戦の予約が相次いでいるといい「ファンの方の勢いを感じます」。進撃の巨人については「最終巻は特装版が2種類あるので、問い合わせが多くなりそうです」と話した。【沢田直人】