東京都の小池百合子知事(68)が22日、過度の疲労のため、休養することが明らかになった。

都は「過度の疲労で、静養が必要となりました。今週中の公務は副知事が代理で対応する」と発表した。関係者によると、小池氏は都内の病院に入院した。都は小池氏の詳しい体調は明らかにしていない。

この日は7月23日に迫った東京五輪の開会式のちょうど1カ月前。五輪を目前にして、開催都市のトップが公務を離れるのは異例。職務代理は多羅尾光睦(たらお・みつちか)副知事が務める。

小池氏は新型コロナ対策や、東京五輪・パラリンピックなどの公務が重なり、前日21日には組織委員会などとの5者協議に出席。コロナ対応などのために週末出勤も多く、スケジュールが多忙だった。

小池氏はこの日の公務はすべてこなした。東京都のワクチンチーム総会では「すみません。声がかれてしまいまして」とあいさつしていた。午後3時すぎの報道陣の取材対応を行った際には、マスクをした状態だったが、やや息苦しそうな様子で声も小さかった。

小池氏は6月5日に練馬区のかかりつけ医で1回目のワクチンの接種を受けた。ファイザー製のワクチンは1回目の接種から、最短19日後で2回目の接種ができるとされ、小池氏は2回目の接種は終えていないとみられる。

小池氏は22日夜にBSフジの「LIVE プライムニュース」(月~金曜午後8時)にリモート出演する予定だった。番組ホームページには「小池知事が緊急出演」とのタイトルもついていたが、番組冒頭にキャスターの新美有加アナウンサー(29)が「ご出演予定だった小池東京都知事ですが、体調の不良のため急きょ、出演取りやめとなりました」と説明。小池氏に代わって多羅尾副知事が出演した。