上野動物園は23日、公式サイトで、ジャイアントパンダの雌シンシン(真真=15)が2頭の子供を出産したことを報告した。同所でのパンダ誕生は、17年6月12日以来でシンシンがシャンシャン(香香)を出産して以来、4年ぶりとなる。

2頭はそれぞれ、同日の1時3分と2時32分に生まれたと報告された。性別はまだ2頭とも不明。体重は1頭が124グラム、もう1頭は不明としている。

シンシンは2005年7月3日、中国・臥龍保護センターで生まれ、11年に雄のリーリー(力力=15)とともに上野動物園に来た。同所では6月4日から出産のためシンシンの展示が中止されていた。

出産前日の22日には、シンシンについて「健康状態は以前と変わらず良好です」とした上で、「食欲が5月31日ごろに通常の4分の1程度まで減少し、その後も採食量の少ない状態が続いています」「休息時間は、6月2日ごろに通常の2倍程度に増加し、その後も休息時間の多い状態が続いています。また、前肢や後肢、床、陰部を舐める行動が現れています」などと公式サイトに掲載。6月10日に乳頭が大きくなったことや、尿中の妊娠を示すホルモン代謝物が妊娠時に特徴的な値を示していることも報告されていた。

今回の出産を受け、上野動物園の公式サイトでは「現在、職員一丸となってジャイアントパンダ母子の観察と保護に万全を尽くしています。みなさまにおかれましては、このような園の状況をご考慮いただき、パンダの状況に関する電話などでのお問合せはご遠慮くださいますようお願いいたします」と告知している。