大阪府の吉村洋文知事(46)は30日、府庁で取材に応じ、政府が同日夕に大阪にも緊急事態宣言発令を決定することについて言及した。

府では政府に緊急事態宣言を要請する基準として、新型コロナウイルスの軽症・中等症病床か重症病床の使用率が50%になった場合としていたが、府の要請を待たず、政府は8月2日から31日まで4度目の緊急事態宣言を発出する方針を固めた。

吉村知事は「デルタ株の感染拡大が非常に強いというリスクの認識は共通している」とした上で、「緊急事態宣言をどういう基準で、どういう理由で出すのかを明確にすべきかどうかの違いが出ていると思う」と述べた。

繰り返される宣言に対し、効果の薄れを懸念する声も上がっているが「どうすれば理解を得られるのかが重要。夏休みに入り、オリンピックも始まって『緊急事態宣言を出して意味があるの?』と指摘されていることに危機意識を感じている」とし、基準の明確化が重要だと主張した。