4日に還暦を迎えたオバマ米元大統領が、米マサチューセッツ州の別荘で400人を超えるゲストを招いて大規模な誕生日パーティーを企画して批判を浴びたことを受け、規模を縮小して7日に予定通り開催したことが明らかになった。

新型コロナウイルスの変異種デルタ株の蔓延で全米各地で感染が再び急拡大する中、大規模な集まりを催すことに近隣住民から不安の声が上がり、保守派議員からも批判が出ていた。

米メディアによると、オバマ氏は当初予定していた一部のゲストの招待を取りやめたものの歌手ビヨンセ夫妻や俳優ジョージ・クルーニー、スティーブン・スピルバーグ監督ら多くの著名人が出席しており、最終的な参加人数は分かっていない。人気テレビ司会者のオプラ・ウィンフリーら一部の著名人は、招待を受けたもののコロナ禍を理由に欠席したという。

パーティーは夫妻が2019年に1175万ドルで購入した海に面した広大な土地にある別荘で行われ、米CNNによると屋外で開催し、出席者には検査での陰性証明を求めるなど感染予防対策を徹底した上で行われたという。

オバマ氏の広報担当者は、公的なガイドラインと感染予防策に基づいて数か月前から計画していたものだと説明し、直近のデルタ株の拡大を受けて規模を大幅に縮小して家族と近しい友人のみを招くことにしたと明かしていた。

オバマ氏は現役大統領だった10年前に50歳の誕生日をホワイトハウスで迎えた際には、歌手スティービー・ワンダーや俳優トム・ハンクスらセレブを招いて盛大な誕生日パーティーを行ったことで知られている。バイデン大統領は欠席を表明していたが、オバマ政権時代のスタッフや民主党支持者らも招待されたと伝えられている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)